DellのPC。HDダメになったと判断する前に
パソコン関連の修理等の経験は既に数十年。
パソコンで一番壊れやすいのはハードディスク(HD)だということは、おそらくパソコンの修理に関わった人であれば当たり前の話ではないかと。
ある日、会社のDellのパソコンが突然動作が不安定になり、再起動したところ、Windowsが起動しないという事象が発生しました。
セーフティーモードで起動しようとしても、Windowsメニューが開く前にエラーメッセージ。
Windowsの回復メニューは開くのですが、過去の正常起動していたときの状態で起動しようとしても全くダメでした。
ここで、普通に考えると、おそらくハードディスクがダメになったということだと思います。
おそらくWindowsのシステムファイルを記録している部分が壊れたかな?と考えました。
この時点で、頭の中は、ハードディスクの買い替えと、壊れたハードディスクから、できるだけのデータ復旧することでいっぱいです。
おそらく、普通だったら、この時点でハードディスクの交換、Windowsの再インストール、データの復旧を行っていたと思います。
今回、幸いなことに、このパソコンの購入からギリギリ1年経過しておらず、ということは、Dellの保障の有効期間だったんです。
そこで、すかさずDellのサポートに電話しました。ハードディスクの交換、Windowsの再インストール、さほど難しいことはないのですが、手間は相当かかります。保証期間なら、お任せしたほうが手っ取り早いという考えから。
Dellのサポートに電話したところ、まず指示されたことが、「Dell Diagnostics」の実行です。
パソコンを再起動し、Dellのロゴが表示されたら、「F12」キーを押します。
表示されたメニューからDiagnosticsメニューを選択すると、ハードウェアのチェックが行われます。
実際、このチェックで、ハードディスクのエラーは検出されませんでした。
チェックは短時間で終了したのですが、ここでエラーが出なければ問題はないと自信をもって言われました。
そして、ここから、Dellサポートが把握している改善策を試行していきます。
結果的には、BIOSをリセットすることで、事象は改善しました。
このときのDellのサポートの丁寧さには関心しました。以前はそこまでなかったような気がするのですが。頼ってよかったというのが本音です。
もし、自己判断で行動していれば、ハードディスクを交換し、Windowsを再インストールし、その後、アプリの再インストール、データの復旧という、膨大な作業が発生していたであろうところを、BIOSのリセットという、いとも簡単な方法で解決してしまいました。
これが、Dell以外のメーカーの場合どうなるかは定かではありませんが、Dellについてだけは、早まった判断は禁物かもしれないということです。とても丁寧に対応してもらい、そして、結果、それほど労力を要せず復旧させることができたのですから。