ウイルス感染と思わせる偽の警告画面ー連絡させようとする警告は偽物
ずっと前からあるものですが、インターネットを見ているときに、「パソコンがこわれている」や、「ウイルスが検出された」などというウソの警告を表示し、ユーザーに高額なソフトを買わせたりする詐欺が横行しています。
最近、テレビでそれについての被害を紹介するニュースがあったので、実際に知人が体験した事例を紹介します。
その警告は突然現れます。特に何か特別な操作をしたら現れるわけではありません。
警告の画面が現れたり、大きな警告音が鳴ったりします。
とにかく、びっくりさせて、焦らせることが目的なので、ここで焦ってはいけません。
1.どんな画面が表示されるのか
表示される画面の一例です。あたかもセキュリティソフトが警告を発しているように見えます。

画面表示とともに警告音が鳴り響きます。
2.どう対処する?
ブラウザを閉じてください。
どうしても閉じることができない場合は、ブラウザを強制終了させてください。
強制終了の方法は下記の「ブラウザーを強制終了させる方法」を参考にしてください。
この表示、実はWEBの広告表示を仕組みを利用したものです。
この時点で、実際にウイルスに感染しているわけではありません。
ですから、ブラウザを閉じてしまえば、表示はなくなります。
付則:ブラウザーを強制終了させる方法(Windows)
(1)タスクマネージャーを表示します。
[Ctrl]+[Alt]+[Delete]の3つのキーを同時に押します。
メニューが表示されるのでタスクマネージャーを選びます。
以下の画面が表示されるので、「プロセス」タブを選び、そこの表示の中から使用しているブラウザを選びます。

下図の場合は「Microsoft Edge」がそれにあたります。
そして、「タスクの終了」をクリックします。
これでブラウザは閉じられるのですが、場合によっては、閉じてもまた表示されるときもあります。
そのときは、しつこく、この作業を続けてください。
3.何が目的?
ソフトをダウンロードさせ、売りつけることが目的です。
もしくは、ダウンロードさせたソフトにウイルスが仕込まれていることも考えられます。
どちらにしても、第一の目的は、ソフトをダウンロードさせインストールさせることにあります。
3.おかしいと気づくべきポイント
よく見れば、いくつかのおかしな点が見えて取れます。
日本語が不自然
表示されている日本語をよく読んでください。
日本語に違和感を感じませんか?
あまり細かく指摘すると、詐欺グループにヒントを与えることになるので止めますが、少なくとも、Windowsに標準装備されているソフトに表示されるレベルではありません。
警告音が鳴る
一般的なセキュリティソフトでは、ウイルスが検出されても、警告音は鳴りません。
ユーザーを不安を駆り立て、パニックを起こさせるための手法です。
ダウンロードさせようとする
セキュリティーソフトは、もし、ウイルスが検出されれば、そのウイルスをパソコンから駆除することが役目です。
ウイルスが検出されたから、ダウンロードしてくれというのは、本末転倒です。
「最新にアップデートしてください」となっていますが、検出できるウイルスならアップデートするまでもなく駆除できると考えるほうが普通です。
最新でないために検出できないならわかりますが、そうであれば、検出できていないのだから警告も出ません。
連絡させようとする
ウイルス対処の為と言って連絡させようとするメッセージが出る場合もあります。
セキュリティーソフトで、「問題が見つかったからここに連絡してください。」はありえません。
連絡させようとする場合も詐欺と思ってください。
高額な金額を要求される
実際にあった話ですが、処理するのに十万円近くとか、それ以上とかの金額を要求されることがあります。
一般的に出回っているセキュリティソフトは、無料のものもありますが、昔からあるような信頼できるセキュリティソフトでも、年数千円程度で購入できます。
わざわざ高額な金額を払う必要は全くありません。
まとめ
詐欺の表示は巧妙になってきています。
パソコンに詳しくない人は何が本当で、何が嘘なのか不安だろうと思います。
この手の詐欺への対処とて共通していることがあります。
・言われるがままにダウンロードしない。
・言われるがままに購入しない。
・言われるがままに連絡しない。
これを基本として対応してください。
そして、何か問題が発生したら、身近に詳しい人がいればその人に、そうでなければ消費者生活センターに相談することです。くれぐれも、画面に出ている連絡先へは連絡しないでください。
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