Windows標準のセキュリティ機能と市販のセキュリティソフト徹底比較 何が違う?買った方がいいの?
Windows 10 / Windows 11 には「Microsoft Defender(旧Windows Defender)」を中心とした標準セキュリティ機能が搭載されています。一方、世の中にはノートン・マカフィーなどの**有料セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)**が存在します。そして、パソコンを購入した際、有料セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)がプリインストールされ、1年間だけ無料で使用できたります。
そこで、よく聞かれるのは、Windows標準のセキュリティ機能と有料のセキュリティソフトは何が違うのか。市販のセキュリティソフトを買った方がいいのか?ということです。
結論からいうと、使う人や使い方によるのですが、少なくとも、パソコンにプレインストールされているということは、Windows標準のセキュリティ機能にはないものが有料のセキュリティソフトにはあるということ。
このページでは、両者の違いをわかりやすく解説し、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
1.Windows標準のセキュリティ機能とは?
Windowsの標準機能である Microsoft Defender には、次のような保護機能が含まれています。
● 主な機能
- ウイルス・マルウェア対策(リアルタイム保護)
- ファイアウォール
- ランサムウェア保護
- フィッシング対策
- デバイスセキュリティ
- 自動アップデートで常に最新化
● メリット
- 無料で使える
- OSとの統合性が高く、軽い
- 追加インストール不要
- Windows Updateと一体化しており管理が簡単
● デメリット
- 機能は十分だが、より高度な脅威への対応は弱め
- 保護機能の細かい設定は少なめ
- PCの利用状況によっては防御が不十分な場合も
ノートン・マカフィーなどのセキュリティソフトとは?
ノートン(Norton)やマカフィー(McAfee)、などの有料セキュリティソフトは、標準機能よりも高度な保護を提供します。
● 主な機能
- ウイルス検知率が高い(独自エンジンを採用)
- 多層防御による高度なマルウェア対策
- フィッシング防御の精度が高い
- ファイアウォールの細かな設定が可能
- VPNやパスワード管理などの付加機能が豊富
● メリット
- 総合的な防御力が高い
- オンライン詐欺、ランサムウェア対策に強い
- ファミリー保護やモバイル保護など幅広い守備範囲
● デメリット
- 年間料金が必要(5,000〜10,000円程度)
- 製品によっては動作が重くなる
- 機能が多すぎて設定が複雑になる場合がある
| 項目 | Windows標準(Microsoft Defender) | ノートン/マカフィーなど |
|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 有料(年間サブスク) |
| ウイルス検知率 | 十分だがややムラあり | 常に世界トップクラス |
| ランサムウェア対策 | 標準レベル | 多層防御で強力 |
| フィッシング対策 | SmartScreenで対応 | 専用エンジンで高精度 |
| 動作の軽さ | 軽い(OS統合) | 製品により重い場合あり |
| 追加機能 | 最低限 | VPN・パスワード管理など豊富 |
4. どっちを選ぶべき?【利用シーン別のおすすめ】
✔ 標準のDefenderで十分なケース
- 日常的なWeb閲覧・メール利用程度
- 危険なサイトを開かない
- 無料で済ませたい
- 軽くてシンプルな環境を望む
→ 大多数の一般ユーザーにはDefenderで十分
✔ 有料ソフトがおすすめなケース
- ネットバンキング/Eコマースを多用する
- ビジネス用途で情報漏洩対策が必須
- 子どもや家族でデバイス管理したい
- ランサムウェアや標的型攻撃を強く防ぎたい
- VPNやパスワード管理もまとめて使いたい
→ セキュリティ意識が高い人やビジネスユーザーに最適
5. 結論:
Windows標準のMicrosoft Defenderは近年大幅に強化され、一般ユーザーなら十分安全に使えるレベルになっています。
しかし、より高い防御力や追加機能を求めるなら、ノートン・マカフィーなどの有料ソフトが有利です。
目的と利用スタイルに合わせて選ぶのが最も賢い方法です。昨今、システム障害がニュースを賑わせました。大企業がターゲットになった事例ではありますが、個人だから大丈夫ということはありません。不安があればより機能の高いもので事前に防御するという考え方は大事です。